未破裂脳動脈瘤【術後10日を過ぎてあれこれ】2018/8/23~2018/827

術後10日を過ぎたあたりのお話しをします。
<複視>
このころはもう頭の関係は、ほぼ問題なくなってきていました。
傷の違和感はもちろんあるけど、痛みどめも飲まなくなってました。
極々まれに微熱(37度)が出たりしましたが、
薬を飲むほどではなく、体調面は問題ありませんでした。
 
右眼の複視だけが、いつも気になってましたね。
動眼神経麻痺で物が二重に見えるのも、手術直後に比べ回復してきて安心しましたし、ドクターも回復が早いから、すぐに元通りになる的な言い方でしたので、自分でもかなり期待してましたが・・・ (結果的に、今でも少し残っています)
この時期は今よりも二重に見えており、肉体的につらく、いつも右眼はつぶっていたように記憶してます。
 
この時考えていたのは、最初に診てもらった脳外科の個人クリニックで脳動脈瘤を見逃されず手術していたら、この動眼神経麻痺は残らなかったかもということです。
でも、その脳外科クリニックの場所だと、今の総合病院ではなく、別の総合病院だったかもと思うと、私が手術した総合病院のが格上と思ってたので、まあ、よかったかなとも思います。
 
<動き回り 徘徊>
病棟は4Fにあるのですが、術後の1週間ぐらいは動き回れるのはそのフロアまででしたが、徐々に警備体制?は緩和され、付き添いが入れば買い物に行ってもよくなり、このころからは、声をかければ、ひとりで1Fにある売店に買い物に行くことを許されました。
この時は、本当に自由度が増して嬉しかったことを記憶しています。
 
動き回りといっても、よくある病院の風景のような、日向ぼっこするような場所はありませんでした。なので、売店に行ったり、病棟の談話コーナーにいたり、でもほとんどはベッドの上にいるしかないような感じでした。
 
私の場合は、目の複視以外の身体的な後遺症は無く、これといったリハビリもないため、暇だったので、iPadYoutubeばかり見てました。
でも、なぜかテレビは見る気になりませんでした。
有料だからもったいないとか関係なく、でも談話コーナーのテレビで高校野球だけは、なぜか見てましたけど。
ちょうど、金足農業の快進撃で盛り上がってました。
 
ちなみに、この時に知った、いろいろなユーチューバ―さんの話は、別に、ブログで記事にしてみたいと思います。
 
動き回れると、なんとなく売店に行く機会が多くなり、ちょうど1Fの売店のそばに、ドトールがあり、コーヒーの香りが漂って誘惑してきます
 
<シャワー>
抜こうが過ぎて、看護師さんに一度頭を洗ってもらった後は、シャワーも浴びれるようになりました。
時間が30分きざみで決まっていて、朝自分の希望をナースステーションに書いておき、時間がきたら足マット(使い捨て)をもらってシャワー室に行く感じです。
シャンプーやボディソープは自前になります。
 
ずっと点滴はしてましたので、その手の部分は、ビニールで覆ってもらい
できるだけその手を濡らさないようにしてシャワーを浴びてました。
ただし、脳外科は重い症状の人が多く、シャワーを浴びてるのは私と
その時知り合った、同年代の女性だけだったように思います。
他は、まだ術後間もなかったり、介添えが必要だったりで。
 
ちなみに、病棟のベッドの設営的なものや、清掃関係などはダスキンが提携して行ってました。
なのでシャワーを浴びれない人は、そのダスキンの方に、1日に1回程度、体を拭くための使い捨てタオルをもらってました。術後の私もそうでした。
 
<散髪>
院内には床屋もあり、入院中にかなり髪の毛が伸びてうざかったので、
退院2日前に散髪もしました。
院内の床屋ということで、傷口の件なども詳しく説明しなくても
丁寧にしてもらえるようで、髪の毛さっぱりで社会復帰という感じでした。
 
<髭剃り>
入院時の必要なものに、電動の髭剃りがあります。
男の人はやはり、2週間も入院するとひげも伸び放題になりますので、
特に頭を包帯で巻いている間は、洗顔もできない状況ですので、
電動の髭剃りが必要になります。
結果的に、私は1回しか使いませんでしたけど。
 
<食事のこと>
結局、私は入院中に、病院の食事以外を口にしませんでしたが、
脳の病気ですので、内臓など関係なく、病院食以外で食べたいものを食べている人もいました。
飲料は、基本的にお水かお茶以外はNGで、糖分のある飲料は控えるようには言われました。
コーヒーも最初は制限されました。
カフェインというよりも、コーヒー飲料に入ってる糖分が問題のようで、
結局退院の数日前まで、コーヒーが飲めずに、結構これも辛かったかな。
 
<口の開き方>
このころになると、少し大きく口をあけれるようになりましたが、右の側頭部がつっぱる感じがしていて、これは退院後も1か月くらいは続きます
痛みはほとんどないのですが、口が開けにくく、大きな食べ物を咀嚼できませんでした。
 
<病棟の様子>
脳疾患という病気のせいなのか、患者の多くは老人でした。
私は最も若い方で、私より若い人(30代以下とか)はいないようでした。
同年代は、男性で数人、女性では1人だけだったかな。
身動きできない人も多いので、談話エリアに来る人しか見てませんけど。
 
自分で入院したことはないし、母親が入院の時しか印象しかないのですが、
意外に男性看護師が多いと思いました。
看護師は全部で30名くらいいたかと思いますが、うち、4,5人は男性看護師でした。
患者は、おそらく60名くらいが定員かな?男女比で6:4くらいでした。
部屋は男性部屋、女性部屋で分かれております。
 
私の場合、術前後3日ぐらいは個室でしたが、やがて大部屋に。
この病院の個室の差額ベッド代は、5000円と安かったので、ずっと個室でもよかったのですが、やはり個室は手術をする患者用に準備しておきたいようでした。
 
ちなみに私の入った大部屋は、「患者の入れ替わりの多い部屋の役割」だったようで、
4ベッド埋まったのは、入院中の2,3日だったと思います。
1つ2つと空きがあるのが当たり前で、たしか4,5日間私だけという個室状態だったこともありました。
それで、主治医(部長)と、
「先生、患者が少なくて、売上が厳しいですね」
「そうなんだよ、○○さん入院を、少し伸ばして助けてくれない?」
みたい雑談をしたりしてました。病院も経営ですからね。
 
<喫煙所>
大昔、この病院には売店のそばに喫煙室がありました。
10年前には、屋内は無くなり、駐車場わきの屋外に喫煙スペースがありました。
でも私が入院した時は、敷地内は完全に禁煙になっておりました。
私は入院中は喫煙の欲求がなかったのですが、病衣で敷地の少し離れたところで、ポケット灰皿片手に喫煙してる人もいましたね。