未破裂脳動脈瘤【脳動脈瘤クリッピング手術】2018/8/15

さて、いよいよ手術となりました。
 
動脈瘤クリッピングというのは、詳しくはそういうサイトを見てもらえばいいのですが、動脈瘤が出来てしまっている根元部分をチタンクリップで止め、
血液が瘤に流れないようにすることで、瘤を大きくせず破裂もさせないというもの
昔からあるこの術式は、かなり完成されたもののようです
 
済生会熊本病院のページ<私が入院した病院ではありませんが>
 
頭を消毒シャンプーで洗ってもらい、ストレッチャーに寝かされ手術室へ移動します
手術室の手前で相方さんに、「行ってくるよ」と言った時は、
ドラマのようだなと思いながらも、無事に帰れるか少しだけ不安でした。
 
※ 実は、手術も無事終わり、病状も安定した8月下旬ごろ、
  「終戦記念日が、俺の終戦記念日にならないでよかったよね」って言ったところ、
  「そうだよね、そう思ってた」だって。
  お互い、この時は、不吉なことは言えないような心境だったんだね。
 
手術室の中に入り、ストレッチャーに寝かされたまま、
待機スペースみたいな所でしばし(数分)待たされます。
自分の他にも、手術をする患者が2組ぐらい待っていて、
事前の想像と違う光景でした。なんとなく、自分の為だけの手術室かと思ってたので。
室内は、やっぱり宇宙船っぽい感じですが、血管造影の時よりは緊張してません。
 
手術台に乗せられ、あとはあまり覚えてないのですが、
いつのまにか麻酔をかけられ、もうすっかり夢の中へ・・・(夢は見てませんが)
 
目が覚めて、「○○さん、上手くいきましたよ」と脳外科ドクター
「やっぱり、ちょっと破裂してたよ」とも言ってました。
そうか、もしかしたら例のくしゃみで破裂したか、などと頭の片隅で考えてました。
 
そのままICUへ移動し、ICU室の看護師に全身状態を見ながらケアされました。
「いつまでICUですか?」って聞いたら。「安定するまで」だそうで、ごもっとも。
 
ICUでは何時間かおきに、採血されたり、注射されたり、自動的に血圧を測られたりと、意外と忙しくて、でも不思議に苦ではありませんでしたね。
寝てるような起きてるような、なんか全部をゆだねてしまった感じで。
 
後日、脳外科病棟で知り合った、後頭部の手術をした患者さんは、
このICUにいる時が一番つらかったらしく、
人によって、手術の部位によって、いろいろ感じ方があるのかな、などと思いました。
 
開頭の傷の痛みも、この時点ではあまり気になりませんでした。
頭を包帯でぐるぐる巻かれてるのは感じてましたけど。
 
寝かされてたベッドが、時計の見えない位置で、時間の概念は無く、
昼なのか夜なのかよくわからないというのはありました。
なので、ICUの看護師さんに今何時なのか、頻繁に聞いてたと思います。
あと、普段から眼鏡をかけてるのですが、それはずっと外されてて
よく見えないから、なんとなくぼーっとしてたように思います。
 
とにかくICUにいたときは、
生きてるし、普通にしゃべれるし、
いっぱい管がついてるけど、外せば手足も動かせるし、
で、本当によかったな
と感じてました。