未破裂脳動脈瘤【術後2日目~のあれこれ】2018/8/17~2018/8/21

術後2日目から数日間のあれこれのお話です。
 
2018/8/17
 
術後2日目、導尿カテーテルを抜いてもらい、自分で歩いてトイレに行きました。
最初は看護師の介助が必要なので呼ぶように言われましたが、
その場でベッドから立ち上がり、点滴スタンドを自分で持ち歩く姿を見せると、一人で行っていいとのことでした。
この時の解放感は、とてもうれしかったことを覚えています。
トイレの不自由さというよりも、常に尿意があるような違和感は、かなり苦痛でした。
 
ところで、大きな方の便の話ですが、不思議なことに入院してから4日のこの日まで、
ずっと出ませんでした。
食事は普通にしてましたが、便意がなく、看護師さんが介助するので呼ぶように言われてましたが、結局それは必要ありませんでした。
自分で歩いてトイレに行けるようになって、すぐに出たと記憶してます。
 
それから、術後2日目にもなると、手術した右側の顔面が腫れて、結構な状況になりました。
でもそれは必発で、回復がわかってましたから特に心配はありませんでした。
 
右眼のブレは、術前のひどい状態に比べれば格段によくなりましたが、
やはりものが二重に見えてしまうのはありました。
てっきり、手術をすると元に戻るのかと思ってましたが、そう甘くは無かったのです。
 
2018/8/18
 
歯医者を受診
 
手術前日に、麻酔科のドクターに言われてたのですが、挿管した時に
管を強くかんだりして、前歯がグラグラになる場合があるとのことで、
まさに私がそうなってしまいました。
術後、この前歯のグラグラが気になってしまい、ICUにいる時から歯科受診を訴えてました。
食事もそのせいかどうかわかりませんが、おかゆ+軟食おかず でしたし。
 
病棟から、院内の歯科に行き、レントゲンを撮ったりして、
グラグラの歯を隣の歯と固定する仮止めしてもらい、食事もかめるようになりました。
この時、歯周病があるので、退院したら町の歯医者に行きなさいとのことでした。
もう10年以上歯医者に行っておらず、目立った虫歯はなかったんですが、
時々歯茎から血が出る状態で、やはり歯周病だったかと。
 
ところで、病院で出される食事は、てっきり病院側で、私の病状を考えて管理すると思ってて、
硬いものも普通に噛める状態になったのに、退院の間際までずっとおかゆでした。
おかゆなのに、納豆とか、結構食べるのに苦労しました。
後で聞いたら、看護師さんに言えば、普通の炊いたご飯にしてもらえたとのこと。
そういうの、早く言ってよーって感じ。
 
<この期間のケア>
基本的に、毎日ルーチン的な内容のケアをされてました。
 
私は普通に動き回れるので、体位を変えたりなど不要ですし、たぶん手間の無い患者だったと思います。やはり脳外科という特性なのか、車椅子を必要とする患者も多く、歯磨きや食事なども、看護師が手助けすることが多かったと思います。
 
こんな感じ
・朝、昼、晩 体温、血圧測定、指先で血糖値、採血(生化学とかだと思う)など
・毎朝+夕方の回診 主治医はほとんどなく、脳外科のドクター
・術後の1週間くらい、点滴(抗生剤かな?)
・頭部単純CTを1回、MRIも1回やった気がします
・血管造影CTというのも、この期間でやったと記憶してます
 (この血管造影CTは、術前に受けた苦痛のではなく、CTの機械に寝かされて、撮るタイミングで、腕から造影剤いれる感じで、苦痛はまったくありませんでした)
・薬の服用 毎食後 (覚えてないけど、けいれん止めなどだったかな)
・後はよく看護師に確認で聞かれるのが、氏名、生年月日、今日は何日?というもの
 今日は何日が意外に曲者で、結構忘れそうになり、朝スマホで確認してました。
 
<痛みどめの話>
術後、ICUの時はあまり気になりませんでしたが、
2日目から数日は、頭の傷が痛みました。4,5日ぐらいだったかな。
やはり切開が、約20cm以上と大きいですし、それと首の傷も少し痛かったですね。
首は頸動脈の部分の切開になります。
 
ちなみに、痛みどめは言えばもらえて、普通にロキソニンでした
服用の間隔に制限があるので、4時間以上あけないと次のはもらえませんでしたが、
私はそこまで連続に飲む必要ではありませんでした。
でも、最初はできるだけロキソニンを飲まないように、無駄にがんばってたんですが、
看護師さんのひとりに、
「依存性もないし、頭の治りになんの影響もないから、無理せず飲んだ方が快適ですよ」
と言われ、なんとなく目からうろこで、気にせずもらうようにしました。
 
<花火>
 
日付は忘れたんですが、ある日の夜に病室から見える場所で花火大会をしてました。
ちょうど私は窓際のベッドで、ビルの間から見える感じで。
眺めているうちに、ひとりの看護師さんが私の部屋に来て、
「わぁ~ ここから見える~」
と言って、他の看護師さんを呼んできて、何人かとともに、花火見物をしました。
「もう キョウイチ(今日の一番) いいことかも 生き返ったぁ~」
とか言ってる ぱみゅぱみゅ系の看護師さんもいて かわいいなぁ と思ってました。 
こういうホンワカする出来事で気持ちも穏やかになります。
 
<側頭筋の切断による口の影響>
 
手術の切開は、右耳のもみあげ付近までありましたので、側頭筋も切られてます。
その影響で、入院中は口が思ったように大きく開けられませんでした。
特に、術後すぐのこのころは、大きく開けると痛みが走ります。
これは徐々に和らいで行きますが、手術直後の食事でサラダについていたプチトマトさえ、食べれないくらい口が開きませんでした。
 
ちなみに、退院近くなってドクターに、口を明けることを怠ると、
それで固定されてしまうので、痛くても開けるようにした方がいいと聞きました。
初めに言ってくれよ、そういう大事なことはと思いました。
この病院では、この手の「早く言ってよ的なこと」が多く、ドクターも看護師も、みんな忙しそうで、回診も正直、儀式的にやってるだけで、少しくらいの不安点は質問をしませんでしたが、遠慮せずになんでも聞くべきだなと後で思いました。