未破裂脳動脈瘤【複視のことをまとめてみる】

このブログで度々でてくる、複視のお話しします。

 

脳の内径動脈瘤の影響で動眼神経麻痺が起き、

最初の入院前には、物が二重に見える【複視】の症状が強く出ていました。

 

その時、どのくらい二重に見えるかというと、

入院直前に、病院のショップでコーヒーを飲んだのですが、

テーブルの上のコーヒーカップが、約30cmほど右上にずれて2つ見える状態です。

ちょうどいい感じの写真をネットで拾ったので貼ってみます。

コーヒーカップは1個ですが、両目で見ると、この写真のように2個に見えます。

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実際に片側を取りに行こうとすると、手が空振りするほどずれていました。

これって、複視としては、ひどい状態なのかどうなのか。

眼科で視野検査をした際は、結構ずれてますね、とのことでした。

 

それで実際に、手術後にどれくらい回復したかというと、

術後2日目に、病棟個室に戻った時のずれ方としては、

病室の蛍光灯を見たときに、15cmくらい、右側だけずれる感じでしょうか。

蛍光灯が、並行でずれるわけではなく、左はわりと一致していて右側だけずれる感じ

で、以下のような感じでした。

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今思うと、結構不便ですね。

これは真正面から見た場合ですので、目線だけを上にすると、

さらにずれてました。

 

なお術後1年近くたった今は、真正面で見た場合は全く問題なくなりました。

ただし、目線だけ上下左右にずらした場合は、ずらし方が大きければ、

ずれ方も大きくなる感じで、複視の症状jは残ってしまっています。

なので今でも、目線だけ上下方向に限界近くまでずらすと、

この写真に近い形になります。

 

生活の方はほとんど支障はないですね。

車の運転でバックミラーを見る程度なら、もう二重に見えることはないですし。

もし私が野球の選手だとしたら、フライをとるときに上方が不安な感じでしょうか。

 

でも、目線だけでなく、顔ごと向ければ二重に見えることはないので、

そういう意味では、問題を感じませんね。

食事の時、下方向がややずれるので、ほんの少しだけ不便だなと思う感じです。

 

リハビリ的なものに関して、医者からのアドバイスもなく、

コバラミンというB12の薬を飲むだけでしたが、約1年飲み続けましたが、

あるところから先は回復にストップがかかった感じです。

 

この同館神経麻痺や、複視は、ネットの回復具合の情報が少なく、

私の場合は、顔を動かさすに目玉だけをくるくる回す、自己流のリハビリを

してましたが、効果があったかどうか、なんともいえないところです。

 

実感としてあったのは、歩いたりすることで目の調子がよくなる感じでした。

仕事への復帰が本格的になった2018年10月あたりから、

療養中に家にいて体力が落ちてたのが心配だったので、

近くのショッピングセンターまでの往復3kmを、毎日歩いていました。

それを初めてから、目のずれも、腫れもよくなっていく実感がありましたね。

 

なお今でも休日は、できるだけ歩くようにしています。

3kmだと短いので、遠回りしながら5kmから7,8kmくらいでしょうか。

自分がこんなに運動するようになるとは、驚きですけど。

 

ちなみに複視の治療面でいうと、脳外科、眼科とも、もうこれ以上は、

急激に治る見込みは少ないとのことで、

生活に不自由がないのであれば、慣れるしかないとの話です。

特に脳外科は、術後ずっと処方されていたメコバラミンも、

もう終わりにするということになりました。

まあ実際、脳動脈瘤の手術をしてから1年近くも、この状況になっており、

かなり慣れてきたので、不自由を感じることはありません。